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全部無事読み終えました。
後半が産後すぐの発売日と知って絶望した臨月。
読まねば育児に専念することさえもできないと思って、寸暇を惜しんで頑張って読みましたよ。夜間の授乳が辛かった。

泰麒が戴に戻ってからの話。
驍宗様はそもそもまだ生きているのだろうか。というところからのスタートでどれほど心配だったか。
それっぽい人物があればもしや!?と思いながら読みましたとも。
焦ったい前半を超えて、後半の絶望に次ぐ絶望。深い恐怖は実際に戴に住む民だったらそれだけで死んでしまいそうです。

以下ネタバレを考慮しません。
阿選がなぜ立ったのか、それについては嫉妬であると周囲は認識しているが、泰麒は論外としていますね。
本人も嫉妬ではないとしています。では、なんだったのだろうな、と。
嫉妬に駆られて奪い取ったのならば、なぜ、玉座を6年にもわたって放棄したのかよくわかりません。競うことが目的で、お前よりも上だ。と示したかっただけなのだろうとわたしは思っています。飼い殺しにするつもりだったというから、そうなのかな、と。
だからこそ、麾下の誰にもいえなかった。
大義もなく、誰も納得し得ないと思っていたのではないかな、と。結果ひとりで立ち、麾下を置いて行ってしまった。麾下の誰しもが、本当は声をかけて欲しかっただろうに、と思うと悔やまれてならない。
同時に、どこでそこまで道を踏み外してしまったのか知りたいと思いました。
自分に都合の悪い人物を傀儡にするのはまだわかる、しかし、麾下を傀儡にする必要はあったんだろうか。
完全に傀儡にしてしまえばもう戻らない、信頼してついてきてくれた、共に過ごしてきた麾下を殺すと同義の行為を躊躇いなく行うその心。一体、いつ、阿選はその深淵に踏み込んでしまったんだろうか。

一方、泰麒の強い心というか、自分が蓬莱に行ったがために始まり、十二国に戻るために引き起こされた厄災に巻き込まれた人々を思い、強く保った心が辛い。
自分のために流された血に贖うためには守られてばかりはいられない、戴のために戦わねばならぬ。その決意。
お前は本当に戴の麒麟だな!と思いますよね。

最後まで浪燦については深く触れられておらず、阿選を唆しながらも、王は驍宗様と断じていたのは何がしたかったのか。
もしかして、当初の飼い殺し路線ならいつでも助けに行けるから、大逆があったときの天の反応を見たかっただけなのかもしれない。
好奇心は猫をも殺すというが、この場合はどうなんだろうか。
彼女のその後が気になるので、ぜひ、短編集では触れて欲しいのだが、多分触れることはないんだろうなぁ

最後、ハッピーエンドで本当に良かった。
そういうときは生きている人数を数えるんだ、の言葉に生きている人と強く生きようという意志を感じ、戴万歳!と両手を上げて祝いたい。
短編集の発売が楽しみです。

評価:
価格: ¥ 907
ショップ: 楽天ブックス

ドラマのほうから先に見ていました。
深キョンがコスプレするらしいよ!という前情報で見始めたドラマで、出演者の過去作からネタを引っ張ってくる面白い作品だぞ!というのが現在の感想です。
ドラマは次回が最終回、原作との違いはどのくらいかな?という気持ちで読みました。

結論から言うと、原作のほうが話がまとまっていますし、ストーリーも面白いです。
ドラマのほうが話を1クール分にするために盛らざるを得ないので仕方ないのかもしれませんね。
物語の中心になる設定がドラマだとユルユルになってしまい、なんとももったいない。そこだけは譲ってはならなかったのでは?
ドラマのほうはどういう結末にするのか今週木曜日が楽しみですね。

小説には続編があるので、続きも読んでみようかしら。
ドラマの中でとってもいい味を出している円城寺さんが登場しないので、登場するまで読んでみたいというのが正直なところです。

一人の少女の自殺から始まる物語。
と書くと、ソロモンの偽証っぽさが出ますね。

川崎朱音が自殺したことから始まり、彼女から遠い人間関係から少しずつ近づいていくと真実がわかるという物語。
遠くからではテレビを見ているのと何ら変わらないゴシップでしかないから、外野による探偵など不要であると叩き切り、少し近づいてみると関わることでより調和が乱れて不幸になるが故に埋没することを選ぶ。
近づけば近づくほどに、人というものの印象はこれほどまでに変わるのか〜と面白くなりますね。
誰かにとって甘え上手の可愛い子は、誰かにとってはうざったくて憎たらしい。

川崎朱音はなんだったんでしょう。

誰かにとって価値のある存在になりたかった、だれにとっても価値のある人間になりたかった成れの果てはなんだったんでしょう。

この物語は莉苑が全て語ってしまいましたが、【世界は生きているもののためにある】でおしまいです。
【死んだあの子に口はなし】なのです。
世界にどれだけの傷を残そうとしても、死んでしまっては何の意味もないのです。

川崎朱音はその後、お化けになって出てきそうですね。
北校舎で死ぬ間際、あれほどまでの生への執着を見せたのだから、化けてでなくちゃ嘘でしょう。

莉苑は生きている人のために最善を尽くしているので、手紙を破いて捨てるという行為も納得です。
『くひっ』という笑い声が忘れられなくなる一冊。

誰が誰の心を盗むんでしょうか、カリオストロの城ですかね。盗んだのはあなたの心です!
そんなサブタイトルがついております2巻です。

ブランジェリークレバヤシはそれなりに仲良こよしで運営されていますが、実際の売り上げとかどうなっているのか気になりますね。
結婚詐欺師が乗り込んできたのかと思ったら、もっと面倒なのが乗り込んできていたり、普通に盗人でしたね。
なんとなーく続きを読もうかな、と思わせるお話

深夜営業のパン屋さんを中心に起こる人間模様。
基本的に希実の目線で進む感じのお話ですが、この希実、非常に冷めててひねくれている子供なので感情移入は難しいかもしれません。
深夜のパン屋の話に出てくるためか、子供は難あり家庭の子供です。
いわゆる毒親家庭の子供なので時々読んでいるととてもつらい。
子持ちになってから、子供がつらい環境に入る話は身に堪えます。

連作の短編という感じなので、どこかに掲載していたものをまとめたものかと思っていたら書下ろしらしいですよ!
それぞれどこかが尖っていたり歪んでいたりした人たちが、寄り集まって丸くなるお話なので、最後はとてもほっこりします。
人は人の中で人らしくなるのですね。

評価:
価格: ¥ 1,512
ショップ: 楽天ブックス

自分でもなんとなくは気が付いていたんですが、短編集ってあんまり好きじゃないんですよ。
うわーん、もっと続きが読みたいよー!と思っても、ページが切り替わって新しい話が始まってしまうので、意識が次のお話に向かってくれないんですね。
そうして、意識が新しい話に行ったと思ったら、また次の話が始まってしまう。
短編集とわたしの相性はいまいちです。

というわけで、この本は短編集でした。
一人称で話が進むものだから、最初は時間軸の違う別のはなしかな?とも思ったりもしましたが、やはり短編集でした。
設定もあったんじゃないよ!というくらいファンタジーな内容もあり、あっさり読めるお話です。
新井素子という作家の本をこれしか知らないので、長編だとどんなお話を書くのかな?という興味はわきました。
これだけ読んだらライトノベル系?ティーン向けかな?と思ってしまうじゃないですか。

テーマ偏愛だったそうなので、それを意識して手に取ってみてはいかがでしょう?

ゴーストハント的なお話かと思ったら、もっとほのぼのしていたし霊についてもほのぼのしていました。 難しいことはない、悪霊などいません!!という感じで、とっつきやすい心霊話でした。 二人の青年が霊媒師をやっているお話で、最後はハッピーエンドです。 怖くない心霊話なのでいろんな人がサクッと読んで良いと思います。 片方は霊を完全に否定し、片方は信じている、そんな凸凹コンビの活躍をとくとご覧あれー

エンディングドレス、死に装束のことですね。
わたしは死に装束は自分で用意したいと思っているんですよね。
祖母が亡くなり、安物っぽいガサガサのポリエステルの白い着物を着せられているのをみて、祖母はほかの洋服もあったのに…と悲しくなったのです。
そうです、死に装束は生きているうちに誰かにこれを着せてほしいとお願いしないと着せてもらえないのですよね。
だから、死ぬまでに自分の好きな服を用意しておこうと心に誓っています。

そう、このお話は死に装束を作ろうという人たちのお話です。
主人公は夫を亡くし、意気消沈してそのまま死のうと、たまたま目に入ったエンディングドレス製作ワークショップに参加するのです。
そこで過去と自分の未来に思いを馳せるのです。
ずっと閉ざされている未来を見つめる作業に、針仕事を無意識に選んだとも言えるでしょう。
服を作ることはとてもポジティブな作業ですものね。

わたしは何を着て棺に入ろうかなー

評価:
価格: ¥ 1,674
ショップ: 楽天ブックス

衝撃的なタイトルで、今度映画化するんですね。
図書館で借りてから予約数が増えたのでびっくりしました。

とある廃病院に自殺志願者12人が集うお話。
けれど、会場についてみると13人目がすでに横たわっている。彼は何者で、なぜここにいるのか。
死にたい12人がこのまま彼と共に死ぬかどうか話し合う。

大まかな話はそんな感じですね。
13人目と共に死んで良いという人、共に死ぬのは良いが殺人者として名を連ねるわけにはいかない人。
死ぬと保険金がって話になると確かにその死因云々が非常に大事な部分なので話し合いをせざるを得ませんね。
思わぬところで保険金が支払われなくても困るし、うっかり払われてしまっても困るのです。保険金って繊細。

人はなぜ死ぬんでしょうね。なぜ10代の頃はあんなに死にたかったんでしょうね。
今にして思えばとても不思議なあの気持ちを思い出しながら読みました。


ネタバレを言うと、サトシくんはスムーズに死にたいと願う12人をそろえられるのかというのに期待があります。
大いに難しそうですが、彼は集めた人々が再び生きようという気持ちを持つことに期待を寄せています。
人は何をきっかけに生きようと思うのか、わたしはそっちのほうが興味深いですわ。
自分が一体いつから生きようと思ったのかもわからぬのだよ。

がんってかかる人はすごく多いんですよね。
あっという間に人を一番殺す病気になったのだと耳にしたことがあります。
身近にがん患者という者がいないので、その恐怖とかがいまいちわからないのですが、見つかったときにはだいたいもう末期というのは恐ろしいということはわかります。
それを初期で見つけられたら、それを消すことができたなら。

今年の春にドラマ化していたようで、一応そちらのサイトも見に行ってみましたが、おそらく内容は大きく異なりそうだなという印象です。
きっとどちらを見ても楽しめるのだろうと思います。

さて、がんが自分の思った通りに扱えるようになったとしたら何をしたいでしょうかね。
誰もなれないような天才医師として名をはせて、神のごとき働きをしてみたいですが?
はたまた悪用してこの世のものとは思えない悪魔の所業を見せてみたいですか?
主題としてはそういうものなのだろうと思います。

ずーっとレイプ犯を探していると見せかけてそうじゃなかったのは意外でした。


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