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100回泣くこと (小学館文庫)
100回泣くこと (小学館文庫)
中村 航


先輩が、電車の中で読んで、泣きそうになったといっていました。
どんな感動作だろうかと思って読んだら、そんなことはなかった。これで、泣くことが出来る人は、一体どこに心を打たれるのだろうか。
それとも、わたしの感受性が乏しいせいだろうか。
少なくとも、わたしを泣かせるには、中身が薄すぎた気がします。主要な登場人物は、主人公カップルと犬という感じだったのに、なぜこんなにも表面をサラリと撫で上げたような作品なんだろうか。少ない登場人物だからこそ、深く深く掘り下げて書けば、ゾッとするほど切ない話にもなるだろうに。
ああ、あれかな。人の死で、人を泣かせようとする作品は、好みじゃないからだろうか。
人が死んで悲しいのは当たり前で、今更、そんなことで泣いたりしない。


読んでいる間中、わたしは、わたしのいろいろなことを思い出して、不愉快だった。

スコットランドヤード・ゲーム (小学館文庫 の 2-1) (小学館文庫)
スコットランドヤード・ゲーム (小学館文庫 の 2-1) (小学館文庫)
野島 伸司


この人の著書で、わたしが読んだ記憶があるのは『聖者の行進』と『眠れる森』も、そうですか?
まあ、それくらいです。かつては、それなりに楽しんだ記憶がありますが、今回はさほどです。
アンズタルト物語とか、クッキータルト物語とか、そんな命名は好きだったのだけれど、それではなく、全体的な文章から受ける印象がダメだった。
『僕たちの終末』の岡崎から『それは理屈に合わない』と散々言われた後に、賢くない意味での馬鹿に遭遇した気分です。ようは、文章から受ける印象が悪かったのです。
読みやすい文だとは思うのに、今のわたしが欲しているのは、小野不由美だとか、恩田陸とかそんな感じの人の文章なのです。もう少し、もう少し、文章を!台詞以外の描写が欲しい!
そんなことを脚本家に求めてはいけないのかもしれませんね。

でも、楽しかったですよ。恋愛物が好きじゃないわたしが、それなりに読めました。
オチは許せないんですが、ええ、特にクッキーの存在が非常に気に食わないんですけれども、柔道で投げる飛ばしたいくらいの勢いで気に食わないんですけれども、目を瞑ります。
少し、杏の心理を書いている部分で、身に覚えがあったので。

タイトル自体は聞き覚えがあります。
やっぱり、これもテレビドラマだったのかしら?野島伸司といえば、脚本家だものね。
今の『ラブシャッフル』は非常に楽しんで観ています。多分、これは小説を読むことはないでしょう。
恐らく、これもドラマだったら楽しかったのでしょう。全10回くらいを、あれくらいの本にすると、なぜだか薄くなってし迷うな気がするのです。
『ラブシャッフル』はドラマとして、全力で楽しみたいと思います。

  • 2009.02.24 Tuesday
  • 40

40―翼ふたたび (講談社文庫)
40―翼ふたたび (講談社文庫)
石田 衣良


会社の先輩に借りました。
通勤時間に本を読む人で、最近は泣きそうになったとか、よく聞きます。先輩って感受性が豊かなんですねー。因みに、映画も半端ない勢いで観る人です。

さて、借りました。
主人公は40歳になるオヤジです。チラリと隣に座る部長を見てしまいました。40歳といえば、年齢は近いはず。
話の構成は、IWGPと同じで、主人公である40歳のオヤジが経験した話が、短編くらいのサイズになって5つ入っています。いずれも、独立した話でありながら、時間軸は先に進めば進むほど、進んでいく。最初の話の登場人物たちが、後の登場人物への布石となる。最終的には、全てが伏線みたいな。
この軽快さが、わたしは好きです。
ただ、巻数を重ねると、その後の展開が読めてしまうので、楽しさが半減します。3部作の作品の楽しさが、今ならものすごくわかります。

個人的に一番のお気に入りは、不倫していた彼女の話。
心の底から好きな人を、自らの意思で切り捨てて、違う道を選んだ人。ああ、素敵だなぁ…と思いました。
やっぱり、地球防衛隊はうざったかったです(笑)
主人公夫婦に、子どもができたのはラストとして、非常に美味しかったと思います。
そうよね、やっぱりハッピーエンドが一番ですよね。
でもね、アンハッピーエンドの余韻たるや、凄まじいんですのよ?ハッピーエンドの余韻は、シャボン玉。アンハッピーエンドは鷹の爪。
ああ、わたしは、BANANA FISHのラストを忘れない!(まだ言うか)

石田衣良の作品をもう一度読もうかと思いました。
『親指の恋人』で、恋愛は相性が悪い!と思いましたけど、まだ全然いけるかもしれません。わたし、がんばるよー!
目下、先輩に借りた小説を読んで行きたいと思います。
目標は、一日一冊!一読書!

僕たちの終末 (ハルキ文庫)
僕たちの終末 (ハルキ文庫)
機本 伸司


岡崎×プリンを全力でプッシュさせてください!
いやもー、ね!岡崎とプリンのカップリングが大好きです!なんだろうね!可愛いね!うらやましいね、こんちくしょっ!(笑)

さて、初めて、絶賛したいカップリングが出来ました。え?ノーマルですよ、ノーマルカップリング。煙を立てることも可能といえば、可能ですが、それよりも先に、ここのカップルの可愛らしさに胸を打たれました。
『それは理屈に合わない』が、愛の言葉になるとは思わなかったよ!
最後の最後で、地球脱出するよりも、二人のその後が気になって、脱出する気も失せちゃったよ(笑)

読んでいて思うんですが、SFなので結構、色んなところで科学的な説明があったりします。
造語だったり、わかんない言葉だったりなんで、斜め読みしちゃうんですが、全体的な勢いについては不服ありません。
結構、本腰を入れて読み始めると、ホイホイ進むんですよ。
ただ、いかんせん、オチが…!
毎度毎度、なんだか、微妙な気がしてなりません。あと、もう一歩踏み出して!
わたしのSFは24年組によって形成されているので、そんなところでリアリティはいらないの!お願いだから、もう一歩!

そんな感じなので、多分、また、文庫本になったら読むと思います。
今度は、先輩からいっぱい本を借りたので、それを読みます。うへへ(´▽`)
『ラザロ・ラザロ』は後回しです。

君がぼくに告げなかったこと (祥伝社文庫)
君がぼくに告げなかったこと (祥伝社文庫)
図子 慧


読んでるんです!書いてないだけで!
そして、書かない間に、忘れてしまいそうなのです。ガッデム!

図子慧といえば、わたしにとっては『ルドルフォ』という印象なんですが、知っている人はいますか?どう考えたって、完結していない、続きが出る様子もない作品なんですけれども…わたし、あれ、好きなんですよねー多分、読んだのは中学生とかそれくらいです。
それ以来、名前を見るたびに『ルドルフォ』を連想します。
まあ、それで、違う作品を読んでみようかと思って、手を出しました。
やっぱり、どこでも読める文庫本は素敵です。湯船で読むのに、ハードカバーは辛いのです。硬いし、重いし、同じ姿勢を維持するのが大変なのです。

そんな感じで、湯船で読んでいました。
主人公が、高校男児なんて、それは一体いつぶりだろう…そんな若々しい話を、どれくらいぶりに読んだかしら?
男子校で、男子寮で、これは…ギムナジウム!?ああ、魅惑の単語!めくるめく官能の世界の扉が…!!!
いいえ、これはBLじゃないので、ノーマルに話が進みます。
たとえ、主人公が有り余る性欲を満たすために、同級生とシャワー室に篭ったって気にしない。だって、話のメインはそこじゃないもの。
結構、意外にアブノーマルな男が多かったけど気にしない。だって、世の中、自分の知らない世界って一杯あるもの!

結局、これはミステリだったんでしょうか?
いや、ミステリじゃなくても十分です。読み終わってから、自分もこんな感じで青春したかったな…と思いました。
ああ、帰れるなら高校時代くらいに戻って、青春をやり直したいなー今なら、人生を満喫できると思うんだ。高校時代が、一番、ただ過ぎ去って行った日々のように思えるよ。

内田!お前は一体何の病気だったんだ!?

バットマン ビギンズ [DVD]
バットマン ビギンズ [DVD]


会社で、わたしのいるフロアの若手(つまりフロアの住人の2/3)は映画が好きらしいです。
わたしが見てみたいなーと思う映画をあげて、わからない人はそういません。おお、素晴らしい!今のところ、『ベンジャミン・バトン』、『チェンジリング』、『少年メリケンサック』が見たいです。一番最後のは、勝地くんが出るからです☆
いつか、舞台も見に行くから、勝地くん…!!(笑)

そんな感じのフロアで、以前、『ダークナイト』が話題になったのです。見てみようかと言ったら、先輩に『バットマン ビギンズ』の続編みたいなものだから、そっちを見てから見ると、よりいっそう楽しい!と一押しされました。
なるほど…そういう助言には従います。楽しくなるための努力を惜しんではいけません。
なので、レンタルショップへ・・・と思っていたら、相方がウェブから落としてきました。この、バットマンユーザーめ!

実際のところ、わたしはバットマンシリーズを見たことはありません。
そういえば、前に見たことがあるような…くらいの曖昧さ。でも、隣には解説者が常駐しているので問題ありません。わからなかったら聞けばよいのさ!
と思ってみていたんですが、バットマンってこういう風にして誕生したんですか…
何がすごいって、主人公がお金持ちって言うところではなく、なんか知らないけれど、会社が開発していたらしい道具の数々!!
えぇっ!?コレ本気で実用化しようとしていたの!?という商品ばかりです。それに、主人公も基盤は忍者だから、笑うしかありません。
なぁ、バットマンが最初に誕生した頃は、忍者って言う概念は、向こうにはなかったんじゃないのかい?世界最強を引っさげて、ここで登場ですか、にんにん。

全体のクオリティはやっぱり、高いと思いますよ。うーん、思い入れが高いってことなんでしょうね。
やっぱり、『ダークナイト』とは最初から繋げるつもりだったらしく、ラストには、きっちり繋がるように作られていました。劇場で見たら、まじかよ!続きものかよ!と突っ込んだに違いありませんが、ここはホームシアターと思えば、なんのその。
さあ、続きといこうじゃないか。
レッツ、『ダークナイト』!

おいしいスイーツの事典―甘く、かわいいお菓子のストーリー
おいしいスイーツの事典―甘く、かわいいお菓子のストーリー


普通に、紅茶の美味しい入れ方とか載ってました。
勉強になりますわー。
これは、レシピ集などではなく、普通に、お菓子がどうして出来上がったのかとか、そういう話が載っています。結構、豆知識めいた本です。
世界のおやつはなかなか難しそうだと思ったんですが、考えたら、民間で普通に作られていたお菓子なのだと思えば、作れないわけがないのですよ。そうよね…頑張ろう。
シフォンケーキが、結構好きなのですが、実は、昔は秘蔵のレシピだったと知って面白かったりいろいろです。

あ、5月9日はアイスクリームの日ですってよ。
アイスの王子が推参しそうな日だなぁ…と思っています。きっと、ウェブではカイト兄さんが祭られることでしょう(笑)

まあ、地味に職場でお菓子をモリモリ食べながらチラ見するのに最適でした。素敵!
他にも、パンとチョコレートでシリーズが出来ているらしいので、そちらにも手を出そうと思います。今度は、パンとチョコレートを片手にね(笑)
最近は、ホットケーキミックスで作れる簡単レシピに心が惹かれます。

  • 2009.02.04 Wednesday
  • gift

gift (集英社文庫)
gift (集英社文庫)
古川 日出男


記事は書いてないですが、本を読んでいないわけではありません。
NO BOOK NO LIFEです。
本がないと生きていけません。おお、わたしから本を奪わないで!読書の機会を奪わないで!
とりあえず、ここのところ、平日にも出かけていたのが痛手です。
目を眇めて先を見ると、月半ばで、軍資金の底が見えそうなので、徹底的に引きこもります。外出?外食?平日だって、直帰しちゃうよ?

はい、というわけで、gift。
短編集です。森絵都さんの『ショートトリップ』並に短いです。ちょ、え!?ここで終わり!?と思うことが多いですが、なんだか、オチはちゃんとついている。
もう、一番最後の『なんつぅか…』の続きが気になるところです(笑)
ストーリー的には、やっぱり短編だからか、意図を掴みきる前に終わってしまって、だから何が言いたかったの?と思うものもあります。『アルパカ計画』なんかは、わたしにとってはそんな感じでした。

クオリティは悪くないから、ここから先は、好みの問題なんだろうなぁ…と思いました。
『アラビアの夜の種族』から考えてみると、話が綺麗で不思議な感じがしましたね。わたしは。
文章も、ああ、こんなに綺麗な言葉で書く人だったのかと思いました。全体的にスッキリしていで、夏に浴衣が似合う美人のうなじにドッキリ☆みたいな印象を受けました。
あ、具体例がわかりにくいですか?気にしないでください、仕様です。
後日、『アビシニアン』だったかな?それも読んでみたいと思います。

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