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カフーを待ちわびて (宝島社文庫)
カフーを待ちわびて (宝島社文庫)
原田マハ


恋愛小説という段階で、わたし自らが選んだ本とは思えないでしょう?(笑)
先輩からお借りした本です。不思議なほど、恋愛小説には惹かれないんです。明白な結末が見えなくてジリジリするんだもの!
とはいえ、借りた本は読まなければ。映画にもなるし、話題についていくためには読まなければ。
読みました、ひたすらカフェでジリジリと。
冷めたコーヒー啜りながらさ。


結局、恋愛小説とは相性が悪く、加えることの文章の相性がよろしくなく、世界に入り込めない…orz
もしかして、これは元々、ケータイ小説だったの?違うよね?え?そうなの?くらいに文章のやわらかさです。
強いて言うなら、万人にとって読みやすい文章です。活字離れが叫ばれる中、人が活字を拒絶せずに読みそうな文章です。
けれどね、わたしが求めているのは、こんなにやわらかい文章じゃないの。やわらかいにしても、こんな感じじゃないの!もちろん、純文学は難しい漢字が(漢検1級レベルです)あって読みにくいんですもの!

とはいえ、これが映画になったら観たいかもしれません。
舞台の島がとっても綺麗そうなので、映像としてとても楽しめるだろうし、文章では補えなかったものを補うことが出来るでしょう。
多分、ラストは映画の方が消えいだと思うのよね。
自発的には、映画館に見に行くとは思えないのだけどね(笑)

I’m sorry,mama. (集英社文庫)
I’m sorry,mama. (集英社文庫)


随分と前に読んでいたので、この調子だと、どんな話だったかも忘れてしまいそうです(笑)
大変なことに、主人公であるアイ子の名前を思い出すのに苦労しました。まあ、どうしましょう。わたしの記憶が正しければ、スコットランドヤード・ゲームよりも前に読んでいたはずなんですよ。いえ、きっともっと前。40よりも前?
とにかく、結構、前に読みました。

とても読みやすいというのが第一印象。
桐野夏生といえば、ドラマか映画でなんかあったような…という薄ぼんやりとした記憶しかありません。そもそも、この人の本は初めて読みました。
本当に読みやすいです。
どうやら、わたしは教訓めいた話が大好きみたいです。それか、完全なるファンタジー。そうでなければ、ミステリ。
読み終わってから、『で?』と思って、ちょっぴり残念でした。
鮮やかな帰結を見せてほしいみたいです、わたし。

と、ここら辺までしか覚えていないくらい、前に読みました。
最初の鮮やかな印象はどこへ消えてしまったのでしょう。もったいないね。

月に繭 地には果実〈上〉 (幻冬舎文庫)
月に繭 地には果実〈上〉 (幻冬舎文庫)
福井 晴敏



ふくいぃぃぃぃぃぃ!新刊はガンダムかよ!!!
と言ったことがあるのを覚えています。ええ、ガンダムってキャラ萌アニメで、クオリティは高くないと思っていましたが、あれ、小説はなんだか楽しいよ?
普通に満足して読了しました。
おかしいな、わたしが知っているガンダムは、現実の戦争と同じで、見ていると、ダラダラと帰結する先は共倒れって言うか、喧嘩両成敗って言うか、結局全滅じゃないか!という印象だったんですが、両方全滅にもかかわらず、なんだか満足できる。
と思って、実際のアニメの公式サイトに行ってみたら、なんか違う。
全体的なストーリーが、絶対違う。小説では早々に死んでしまうキャラが、明らかに最終回まで生き残っていたり、そこここに不可思議が漂います。
もしかして、これって、『ターンAガンダム』が楽しいのではなくて、福井晴敏が面白いのかもしれない。そんな疑念に駆られます。そして、否定する要素がどこにもない辺り、これは愛の成しえる技かもしれないと思うわけです。

時間が経って、それなりにターンAの世界を消化しました。
大雑把な展開は、前文明の高度な科学力を引き継いだ月の人々・ムーンレイスと、前文明の科学力を忘れて生活する地球の人々がいることを前提に、地球への帰還を望むムーンレイスが地球に降り立つ。けれど、地球の人との圧倒的な科学力の差と、同じ人類と認められない地球人との間での、地球帰還は難航する。
そうこうしている間に、前文明の遺産というか、ようはガンダムが発見されて、地球帰還を侵略とみなす地球人と、それに対抗するムーンレイスの戦争に発展する。
同時に、地球も月も一枚岩とはいかず、戦争が激化していく中、その戦火は地球を離れ、宇宙圏、月にまで飛び火する。
結果的に、地球では前文明の遺産であるガンダムというかザクやら核兵器やら生物兵器やらで、地球環境が崩壊する。月は月で諸刃の剣であったモビルスーツだとかビームを使って打撃を食らう。
両者とも戦争を指導する支柱を失ったことで、帰結。的な感じでした。

いや、しかしですが、小説読んでいると、ハリー大尉とか良い男ですよ?ディアナ様とか、立派な方ですよ?
え?主人公?え?ロラン?女装が似合う、同性愛者にうっかり一目ぼれされちゃった美少年ですよ。失礼しました、美青年ですね。
まあ、ガンダムというのは、どこに視点を置いてみるかによって、感じ方が変わるという、面白い作品だとは思います。
地球サイドに立って考えてみれば、突然やってきた宇宙人が、わたしたちも地球に住みたいから土地を寄越せ。はむかうなら、この武器使っちゃうよ?と脅されていると感じるのでしょう。
逆に、月サイドにしてみれば、地球帰還作戦をするって2年前から言ってるんだから、早く土地とかすんなり頂戴よ。元々は、同じ人間じゃないのよ。なのでしょうね。

どちらが正しいのか、考えさせたい作品なのか、問題だけ投げつけて、最終的に全てを放棄する作品だと思っています、ガンダム。
ヒューマンドラマではあるけれど、で?って感じになります。
彼は死んだね、彼女も死んだね。それでも、人は逞しく生きていくのだと言いたいの?
それとも、戦争なんていうのは意味がないから、してはいけないよ。といいたいの?
人は所詮、自分と同じもの意外は認められないから、いつでもいつまで経っても、醜怪な生き物だといいたいの?
論点が見えないという点で、わたしがガンダムシリーズが好きではありません。
まあ、元々はアニメなのだから、それでも良いのかもしれませんね。


とりあえず、小説は楽しかったです。
楽しかったという思いがあるから、アニメは見ません。

ラザロ・ラザロ (ハヤカワ文庫JA)
ラザロ・ラザロ (ハヤカワ文庫JA)
図子 慧


ん?んん?んんんんん?!
引きが悪いのか、それとも全作品に共通なのか、図子先生、わたし、先生の作品にはゲイがいると思っても良いですか?
うーわっふぅ!
でも、ゲイじゃないってちゃんと知ってるよ。彼らは違う。片方は、若さゆえの共犯者であり、愛がない。もう片方は、契約であって愛ではない。
ルドルフォは…あれは、なんだったんだろう。読み返そうと思っても、その続きがないことを知っているので、読み返しにくいですよ、先生。

主人公は30歳。40歳が主人公だった小説を思い出しますね(笑)
けれど、こっちはSF小説。何を隠そう、わたしはエンジェルが大好きです!あのあけっぴろげで、自分に忠実。そう、男である間に、やりたいことは全てやった。そんなことを言えるエンジェルが好き。
そんなことを言える人は、素敵だと思います。言いたいですね。死ぬときに、やりたいことは全てやった、と。
もし、性転換手術を受けて、男に生まれ変わることがあったら言いましょう。わたしは、女である間に、やりたいことは全てやった。と。

実を言うと、この小説を読み終わった翌日に、ベンジャミン・バトンを見たのです。若返る男の話。
この小説も、若返り、不老不死が関わります。
若返った重病患者たち。若返った男。行き続けたいと願った男。
病からの回復と同時に、社会的に抹殺されるって言うのは、どんな気分だろうか。病が治って、さあ、これからやり途中だった全てを再開しよう!そう思ったとしても、自分は底に戻れない異分子になってしまっている。
それは一体どんな気分だろう。
とりあえず、若々しく、美しいまま死ねるという点では良いのかもしれませんね。

最後にもう一度、エンジェルが好きです。
可愛いというか、その覚悟、その愛の深さ。
倉石も同じでしたが、わたしはそこが好きです。エンジェルは家族を愛していたのですね。

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