わたしの一人、十二国記ブームに火をつけた一冊です。
半身浴のお供に、図書館でなかなか良い本が見つけられなかったので、読み返そうと。無理に新地開拓して失敗するよりも、楽しいことを知っている本で、再び楽しもうじゃないかと。
それで手に取ったら、あれよあれよという間に、全読破の勢いです。ちょうど、『yomyom』を購入してウキウキしていましたのでね。
この華胥では、戴国、芳国、慶国というか陽子と楽俊の話、才国の話が入っています。
やっぱり、慶国でスタートした十二国記なので、どうしても慶国が大好きになってしまうのですけれど、どれも楽しいです。
戴では懐かし面々が…(笑)
割と、十二国はどこもかしこも王と麒麟は仲が良いものですが、ここは顕著だと思います。すっごい、自分の王様大好き!自分の麒麟が大好き!というのが良くわかります。この相思相愛目っ!(笑)
もう、みんな泰麒にメロメロです。もう、キュン死にしかねない勢いです。
そうですね、みんなで泰麒を守ろう!とかいって、国民が偽王に向かって蜂起する日も近いんじゃないかと思います。
芳国の話は『黎明』よりも後、ショウケイ(漢字出すのが面倒です)を絡めた話です。
ここは王と臣下がラブラブです。語弊がありました、臣下が王を愛しすぎてての弑してしまっただけです。行き過ぎの愛って感じがします。これも語弊がありますか?
とりあえず、臣下は王を慕って、道を外しすぎて倒れていく様を見るくらいならば、先んじて手を打ってしまいたかっただけというね。
いずれにせよ、なんともはや…心中複雑な話ですが、ここで意外に活躍したのが、カンタイ(漢字を出すのが…)でございましたね。彼、意外に良い働きをするので、わたしはいつでもワクワクです。だから、慶国って好きだよ(´▽`)
慶と言えば、楽俊も欠かせません。あのねずみ!癒し系!
陽子との掛け合いがすごく好きです、月影で『障りがあるから』と言ったのにキュンキュンです。そーだよね、ネズミの姿ってことは裸ってことだもんね!それが人型をとったら大問題だよね!(笑)
考えたら、あの時は王宮内で真っ裸だったと…楽俊、やっぱり並みのネズミじゃございません。
この話は『黎明』よりも前の話で、ここで戴冠式には出向くという約束が果たされています。
ああ、アニメが見たいねぇ…家のどこかにあるはずなのに。いまだに発見できていません。DVDが多すぎるのよ、まったく。
最後、才国の話。これは『黎明』に出てくる采王のひとつ前の話ですね。ここで出てくる采麟と、『黎明』で鈴の前に現れた采麟は同じものだったと記憶しています。
華胥の夢がとても虚しいものだとはわかりますが、麒麟を見ていると切なくなりますね。采はどうやら、この後、無事に復興を果たしているようですが、天意は理想を目指す者よりも、次は正しさを模索しながら迷う者を選んだみたいですね。
ある意味、身内だけで政はならないという象徴のように思います。