読書時間が通勤時間でしかとれないので、なんだか眠たい日が続くとなかなか進まないのが口惜しい。
かといって、途中で読みやすい別の本に手を出すのも癪。
わたしの中で、佐藤多佳子さんの本は勢いがつくまでに時間がかかる本で、勢いがついてしまえばトントンと進む。
何か事件があってガーッと進むというより、自分がすっかり物語の中に入っていて、ねぇねぇそれからどうしたの?と聞く体勢になるからだと思う。
特に今回の話は落語が絡む。
あーわたしも落語聞きに行きたいんだよね。習えるものなら習ってみたいな、覚えて子供に披露したい。
着物も着たいし、普段あわない人にも会って話をしてみたい。
その瞬発力、行動力、わたしも欲しい。
口下手を治すのに落語は本当は役に立たないのかもしれないけれど、何かできることがあるのは良いことなのでしょう。
ずっとみんなの目が村林くんを見て、ハラハラとその行く末を見守る中で、サラッと大人は誰かに恋をする。
激動の人生ではなく、地に足の付いた感じの生活が見えてほのぼのしますね。
今回の話の中でやっていることは、わたしもやりたかったことばかり!
来年は浴衣を着て、子供とほおずき市に行ってやるわよ!
最後の最後ののんびりした恋がいいサゲだなぁ、としみじみ思います。