小説は読んでいるので実写化するとどうなるのかワクワクしていました。
でも、ホラーだし映画館でB級ではなく本当に本当に怖かったらチビってしまうわ!!と思ってずーっとDVDとかになるのを待っていました。
が、それでもやっぱり見るのは怖くてずっと見ないふりをしていたのです。
偶然Amazonビデオで配信していなければ、きっと今でも見ることはなかったでしょう。
それくらい、原作怖かったんですよ。わかりますか?
その期待を込めた実写化。
作品としては起伏が多いものではなく、淡々と進んでいくのがまた恐怖を呼びます。
想像でしかなかった音、声、姿が見えるのです。
いつも聞いているような声も恐怖にゆがむ顔をみるとハッと気が付くのです。
影を背負った恐怖の顔、それこそがホラー映画の醍醐味だとうことに。
穢れに触れると感染する、というニュアンスで呼んでいたので最後にうまく入れ込んできたな、という感じです。
葬式に行ったら塩を撒きますね?いやなことがあったら塩を撒きますね?
そうして穢れを払っているのです。
それを怠ったらどうなるのでしょう?
わたしは原作の小説を読みました、穢れはどのようにしてほかに移動していくのでしょう?
葬式に行ったら、塩を撒かねば穢れは消え去ることはない、つまり穢れは人について移動するのです。
そうして移動してきた穢れにはどうやって気が付くことができるのでしょう?
気が付かない穢れはどうやって祓えるのでしょう?
わたしでは言葉が足りず、伝えきれないのですが、そこが怖いのです。
映画は最後にそれを伝えていますね。
けれども、ゾッとする恐怖は原作の小説が勝ります。
より恐怖を感じたかったら原作を、映像としての日本ホラーが好きだったら映画をお勧めします。