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昔話に登場するヤバイ女の子特集の本。
何をもってヤバイとするかは、現代の価値観から見て、この行動はヤバイでしょ!というもの。
その話が生まれたころの常識では当たり前だったかもしれないけれど、というのが前提です。
そして、過去の常識にとらわれず、現代にこのように生きて才能を伸ばしてくれただよかったのにー!という内容になっています。

昔話に新たな切り口を与えてくれる面白い本だと思います。
ひとつひとつのお話へ、もっと深い切り込みが欲しかったとも思いますが、片隅に追いやられがちなキャラクターへの光の当て方が面白いので良いのかもしれません。
昔話への新たな切り口といえば、auのCMの三太郎シリーズに共通するものがあるかもしれませんね。
また違った角度から昔話の世界へ行ってみませんか?

我が子以外はそんなに可愛いと思えないわたしでも、子供を殴って殺すとか、放置して殺すとかは想像できませんね。
我が子はほっぺに毎日チュッチュしても飽きないくらいですよ。

虐待を類型別に書かれており、虐待に心中が含まれるというのに衝撃を受けました。なるほど、これもか!
虐待の中で目を引くのが、しつけのつもりで殴り殺してしまったりするアレですね。DVとか身体的虐待というやつです。
あとはネグレクト。
本を読みながら、教育と手段の拡大で死亡数を減らせそうなのは0歳児の虐待死なんだろうと思いました。
産後すぐに遺棄するのは、未婚若年層に多いとのことなので、妊娠の知識と避妊の手段拡大はかなり有効そうだと思いませんか?
また実父による乳児の虐待死は男性へも育児の教育、参加が有効だと思います。
今の時代、子供と成人は隔絶されており、公共交通機関などでも乳幼児は歓迎されない存在です。
だからこそ、教育と避妊手段の拡大は無用な妊娠出産、育児を防ぐ効果があると思います。

わたしは知識が足りないので、1歳以上の身体的虐待やネグレクトはどうやって発見し、防止したら良いのかわかりませんでした。
ネグレクトはフランスに倣い3歳全入のプレ小学校の導入で救いあげられる範囲が広がりそうだとは思えましたが、そのシステムの構築方法がわからないのです。
DV系は特に深刻だな〜と思ってはいますが、方法が全く思いつかないのです。

とりあえず、わたしはわたしの子供を大事大事に育てていくしかないのでしょうね。

一人の少女の自殺から始まる物語。
と書くと、ソロモンの偽証っぽさが出ますね。

川崎朱音が自殺したことから始まり、彼女から遠い人間関係から少しずつ近づいていくと真実がわかるという物語。
遠くからではテレビを見ているのと何ら変わらないゴシップでしかないから、外野による探偵など不要であると叩き切り、少し近づいてみると関わることでより調和が乱れて不幸になるが故に埋没することを選ぶ。
近づけば近づくほどに、人というものの印象はこれほどまでに変わるのか〜と面白くなりますね。
誰かにとって甘え上手の可愛い子は、誰かにとってはうざったくて憎たらしい。

川崎朱音はなんだったんでしょう。

誰かにとって価値のある存在になりたかった、だれにとっても価値のある人間になりたかった成れの果てはなんだったんでしょう。

この物語は莉苑が全て語ってしまいましたが、【世界は生きているもののためにある】でおしまいです。
【死んだあの子に口はなし】なのです。
世界にどれだけの傷を残そうとしても、死んでしまっては何の意味もないのです。

川崎朱音はその後、お化けになって出てきそうですね。
北校舎で死ぬ間際、あれほどまでの生への執着を見せたのだから、化けてでなくちゃ嘘でしょう。

莉苑は生きている人のために最善を尽くしているので、手紙を破いて捨てるという行為も納得です。
『くひっ』という笑い声が忘れられなくなる一冊。

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