人生で十二国記を読み返すのは何度めか、数えるのは辞めにしましょう。
読み始めたら、なんだか全部読まないと気がすまなくなってしまっていけませんね。
小野主上は素晴らしいお方です。

十二国記の短編集です。
戴の話はほのぼのとしていて、ああ、この二人がせかせかのほほんと国を作る話が読みたいなぁ と思いました。
まずは二人が無事に再開できることを願っているのですが、再開はいつですか?!
続きが非常に気になる国です。

芳の話は男が男に惚れる話というか、惚れてた話ですね。
なんかもう、あんたァそいつのことが本当に好きだったんだねぇって言いたくなりますね。
BLな感じではないのですが、心苦しさは伝わります。
人に恥じない自分であることと、他人にとっても良い人であるかは別なんですね。
難しい。

楽俊と陽子の近況話の書簡。
友達だからこそ、言外のことを察してあげられるし、ほんの少し背伸びしあって高められるのかもしれません。
わたしは楽俊が大学を卒業してからどこに行くのかが気になるところです。
巧に戻ってもまだ半獣は職につけないだろうし、それまで雁で働くのか諸国を巡るのか。
楽俊はお金の心配をしていたからどこかで働くでしょうね。
いつか巧に戻れたら良いと思います。

才国の話は心が痛いばかりですよねー!
心にグサグサ刺さってしまい、ほんとすみません、すみません、としか出てきません。
采麟が後に穏やかな暮らしができるのだと知らなければ血を吐いて死ぬ…みたいな気分になります。
王とは本当に難しい。

最後の利広と延王の話はニヤッと。
利広の口から語られる慶国がとても良い感じなのは読者として誇らしい(?)です。
この後に泰麒を助けるべく波乱があるのだと思うと、慶は本当に最初の10年を良い形で乗り切れるか心配ですが、きっと成すと信じています。

楽俊の登場です。
十二国記ファンなら誰しもが一度は通るであろう、あー楽俊癒やしか!天使か!の始まりですね。

上巻で陽子は帰りたい、なんでわたしばっかりこんな目に会わなきゃならないんだ、とばかり考えているわけですが、そのような考えを変えさせた楽俊です。
裏切られ、騙され、傷ついた人をよくもここまで!と感心するしかありません。
ただ、信じて待つことを難しさを感じますね。

あと陽子の『至らない』という言葉が好きです。
自分を卑下しすぎるのはいけませんが、把握した上で『至らない』と恥じ入る陽子は確かに王だと思えるのです。


ところで新刊はどうなったのだろうと調べてみたら、原稿が!と書かれたのは2014年が最後でした。
続きが読めれば民は文句など言いますまい、主上!

人生で何回も読み返す本は買う主義のわたしなので、ホワイトハート版持ってます。
講談社文庫版はないなー
しかしですよ、新潮社文庫版みました?
持ってるしーとノーチェックだったわたし馬鹿じゃないの?
表紙、描き下ろしじゃないですか〜!
挿絵も描き下ろしじゃないですか〜!
そんな感じで中身もさることながら、イラストにも大興奮して読みました。
今回、上下巻が別なのは表紙をたくさん見たいからですよ!

上巻では陽子が十二国記の世界に来てから本当に動けなくなってしまうまで。
楽俊の出番は下巻からです。
陽子を変える大きな契機になった楽俊、こちらもモフモフの描き下ろしに期待です。

恩田陸ワールド全開な短編集。
ホラーもミステリもファンタジーもなんでもござれといった感じで1册で何度でも美味しい。
でも、短編集を読むと、あー!この話のもっと長いやつが読んでみたいー!ってやつがありますよね。
短いからこそ楽しいものと、長いからこそ楽しいもの。
どっちもまた楽しみたいので、今度は長編が良いな。

昔懐かしいライオンハートがまた読みたくなりました。

音楽室、家庭科室、理科室、技術室、美術室、どれも特別な教室でしたよね。
わたしは吹奏楽部員だったので、さらに特別な音楽準備室にちょいちょい入れて、とても特別な気分を味わっていましたよ。
他の子はやらない、他の子は入れないとか、なにか少しだけ特別なことって今でも楽しいですよね。

そんな少しだけ特別で楽しい学生の話でした。
甘酸っぱい恋の香りがしたり、背徳の香りがしたり、そんなのが入り混じっているからこそ、特別を共有している人とは本当に特別仲良くなったりとかね。
儚さも共存しているのも、また然りです。

今なら思う、学生の頃の平凡でつまらない毎日は、実はたくさんの刺激が溢れていたんだと。
神経を研ぎ澄ませれば感じ取れるキラキラのカケラを今、思い出したかのように見せてもらっているのです。

図書館で借りたものは中高生向き、いや、ローティーン?ティーン?向けのような表紙で三十路なんだけど?!と思ったら文庫版もあったんですね。
そろそろキラキラした表紙の本を借りるのが心苦しくなってきた大人です。

同じ地域の学校をテーマにした本で、辻村深月が得意とする感じのシステム。
ああ、なるほど〜と思うと同時に、100年の時間が経過するのに必要なのは人の子3代分ってのにびっくりしますよね。
1世紀は人が3人大人になるだけなんです。

学校をテーマにされると100年の時間が経とうとも全然過ぎた感じがしませんね。
それは停滞なのか、温室なのか、どちらなのか判別がつきませんが。
いつの時代でも思春期は思い返せば気恥ずかしいといった印象です。
今は中二病が怖いと言って、わたしが経験してきたような黒歴史を踏まない子が増えてきたと聞きますが、思春期だから、という大義名分があるうちに大いに中二病を拗らせてほしいと思います。
リア充だけが幸せな青春ではないよ!

評価:
辻村 深月
講談社
¥ 1,620
(2014-10-21)

合う合わないというのは不思議とあるもので、辻村深月ならわたしはやっぱり小説が良いな。
エッセイが読みにくいわけではないのに、なぜか入れ込めないというか、読み物として楽しめない。
不思議ですね。

家族がテーマの話で、わたしは妹に色々言われたなぁと思い出しました。
どれも懐かしいですね。
だからこそ、わたしは妹を許さないんですが。

親子も姉妹もわたしには痛いほどよくわかるし、ああ、こうだったのかな?とか思ったりしますが、結構早い段階で、親というのは子供が幸せな顔をしているのが1番嬉しいのだ。と気づいてからは親子関係は比較的良いです。
昔から悪くはないのですけど、わたしはわたしに自信が持てました。

子供にとって良い親になれるといいなぁ

評価:
辻村 深月
文藝春秋
¥ 1,620
(2015-06-15)

特別養子縁組と、14歳の母の話。

日本では養子縁組はうまく進まないんですってね。
特別養子縁組も認知度が低いという話も聞きました。
子供がほしい夫婦と、堕ろせないけれど、育てられない人と需要と供給の関係がうまくいけばいいのになぁ、と思う次第です。
子供の健全な成長のために。

わたしはこれを読んで我が子に性教育をいつからどのようにするべきか考えました。
妊娠のこと、スキンシップとしてのセックスと避妊のこと、我が身を守るということ。
オタクで結婚も子供も別にいいわ〜で10代を終えてしまったわたしには難題です。
なるほど、いわゆるリア充を子供として持つことはとても難しい。

子供は太陽です。
幼ければ幼いほど、ただただ眩しい太陽です。
自分が生まれ変わったかのような朝をくれる太陽です。
どんな朝も素晴らしいものであるように、願うばかりです。

時間をテーマにしたアンソロジーでした。
適当に借りたけれども、これ、結構豪華なキャスティングじゃないですか???
それぞれの個性が出てて楽しかったです。

短編としてはやっばり深月さんや湊かなえさんが普段の作風をそのまま短く収めててすごいなぁと思いました。
他の二人は実は初めて読むので新鮮。
特に山のほうが印象に残りました。
なんだこの話は?時間はピョンピョン飛んでいくし、それぞれでいまいちまとまりがないし…と思っていたのを最後のところで納得。
この大どんでん返しというのか、全部が全部伏線かー!と気づいたときにもう一度読み返したくなります。

アンソロジーはあまり読まないんですが、こういう出会いがあるとまた読んでみたくなりますね。

評価:
辻村 深月
KADOKAWA/角川書店
¥ 1,620
(2015-09-26)

短編ホラー集でした。
鬼談百景みたいな印象でしたね。
ホラーってよくできていて、ビックリするものと、背筋がゾワゾワするものと、人間って…と思わせるものとパターンが多様ですよね。

わたしは、つまりそれは原因もよくわからないけど、確実に存在しているのでは?と思わせるゾワゾワ系が苦手です。
よくできていて本当に怖くて、フィクションと知りつつも夜が怖くなります。

今回、この話の中にはそのようなタイプのものはありませんでしたが、うわぁ人間こわー!って話が多かったように思います。
あと、辻村さんって子供生まれたんでしたっけ?
著者のプライベートはあまり追わないタイプなので、あれ?という感じなのですが、妊娠しているところや子供のくだり、とても的確だったと思います。


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